2008年01月25日
33
第33回 再販万歳!
バンダイ(ブルマァク)『宇宙ビートル・ゼンマイ走行』

ブルマァクの『宇宙ビートル・ゼンマイ走行』(当時300円)の90年代バンダイからの再販キット。
元々は1966年発売のマルサンの『ビートル(リモコン電動・当時400円)』の金型の流用だ。その後ブルマァクからロケット装備を追加した宇宙ビートルとして仕様を変えて再版。バンダイ版はそれの再販。 キャラメル箱で、その中にブルマァク・ロゴ入りの当時を再現した箱が入っていた。箱サイドにブルマァク時代の箱絵が掲載されているが、確かそれはもう一つの大型商品ブルマァク『ビッグ・ビートル』(当時450円か500円のプルバックゼンマイ走行)の箱絵だったと思う。
当時筆者が持っていたのはブルマァク版の初版箱『宇宙ビートル』で、背景が地球と星空だった。バンダイ版が使用したこの箱絵は確かそれの後期版だ。成形色は機体がシルバーグレーでロケットモーターがド派手なオレンジだった。しかしある意味ゲストメカ的宇宙ビートルのキット化はたまらなく嬉しく、当時はマルサン・キットの金型流用にロケットモーターを追加したもの、などとは知らず、ブルマァクのオリジナルキットだと思っていた。しかし『初マン』放送当時の金型にしては、機体がなかなか良い形をしていた。機体全長が少々短いが、それでもオリジナルの特徴を良く捉えていた。


説明するまでもないだろうが、宇宙ビートルは科特隊の運用するジェットビートルに宇宙仕様のためにロケットモーター(ハイドロジェネード・サブロケット)を装着した機体だ。なかなかファンタジックで同時に機能的だった。撮影用モデルはご存じ東宝特撮映画『妖星ゴラス』に登場するVTOL機を流用、改造したものだ。ただし話数により形状、大きさの異なったモデルも複数登場する。とにかくYS−11の様な機首に後退翼と補助翼をむりやりくっつけたような形状も独特だが、なによりもシルバーの機体に真紅の有機的ラインのマーキングが特徴で、『妖星ゴラス』登場時のオリジナル機体より遙かにイカしている。
以前も書いたが、当時のキャラクターモノはアクションというか走行してあたりまえ、という概念で設計されており、航空機だろうと宇宙船だろうと、なんだろうと、とにかく走った!!そのため機体下にでっかいゼンマイボックスやモーター搭載部分が突出し、ゴムタイヤがくっついていた。こいつをディスプレイと言うか、要するに飛行状態にしたいと思ったら、この突出部分を切り取るという奮闘を余儀なくされたのだ。せめてコンバーチブルにしておいて欲しかったが、そういうアイディアは以前も書いたがイマイの『エンジェル迎撃機』やミドリの『エンタープライズ号』に採用されていたのみで、とにかくほとんどのアイテムたちは、なんの迷いもなく走った!!そもそも宇宙船エンタープライズにタイヤを付けるなどと考えることがスゴイ!と思うのだが・・・。
そんなわけで、少しでも劇中で飛び回るイメージに近づけようと欲求するなら“例の” 『刃付きハンダごて』通称ホットナイフのやっかいになるしかなかった。子供は力がない。カッターで何度もなぞれば切り落とせないこともないのだが、複雑な形状の場合は、はやはり強引に熱で切り離すしかなく、この方法しか考え付かなかったのだ。しかしこのビートル・・・機体後部・下のゼンマイボックスを切り離すと、タイヤシャフトを通す溝があるため、必然的に機体後部パーツが分離してしまい、ことのほか面倒で、しかも切り離した跡にはポッカリと空間が空いてしまい、プラ板を三次元加工など出来ようはずもない子供にとっては、ほぼお手上げ状態だった。
結局空いた大穴には熱で湾曲したプラ板を貼り付け我慢していたが、後年プラ板を積層して形を削り出す!という技を習得したのち、雪辱戦を挑んで加工し直した。勿論今ならもっと完璧に成形出来るだろうが、今ではそんな苦労をしなくてもハセガワからディスプレイ仕様のジェットビートルも発売されている。しかし当時のキットのなんとも言えないディフォルメが利いた形状も懐かしくて捨てがたい。機体延長など最小限手を加えた完成品を何時か作ろうかと手元に二つキットを置いている。
同じ金型を使用して80年代にも『1/100・ハイドロジェネードサブロケット付き』としてマスターモデル・ブランドでも再販されていた。
投稿者 TOYSWORKS : 2008年01月25日 15:40
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